卒業生インタビュー

インタビュー:卒業生の活躍

準硬式野球部で野球への情熱を取り戻し、 プロ野球の世界へ羽ばたく

﨑山 颯人 氏(福井ワイルドラプターズ投手・87回卒業)
1998年生まれ。大阪府出身。桜宮高校出身。2021年、本学人間科学部卒業。プロ野球BCリーグ「福井ワイルドラプターズ」所属、ポジションは投手。

野球との出会い、ピッチャーへの転身

本日は大樟会・石橋副会長(前福井支部長)、福井支部・中嶋事務局長、広報部・田中の3名でプロ野球BCリーグ「福井ワイルドラプターズ」所属のピッチャー﨑山颯人さんを訪ねました。
「私のプロフィールには大阪府出身とありますが、実際には父の転勤で鹿児島、宮崎、茨城、東京と引っ越し、大阪府吹田市には小2から住み出しました」。

野球との出会いは小4のソフトボール部から始まったそうです。吹田第五中学校では軟式野球部に、桜宮高校では硬式野球部に所属されました。「1年生の野球部員は60名もおり、私はBチーム、Cチームでのプレーでした」。なんと彼は中学からずっと内野手で、サード中心だったそうです。

「高2の時に監督が『右のオーバースローばかりなので変わったピッチャーが欲しい』と言われるのを聞いて、自分の判断でアンダースローのピッチャーに変わりました」。すると、浮き上がる球の威力で、高3の春にはエースに抜擢され、夏の大会では大阪府ベスト4まで勝ち進まれたそうです。

大経大への進学、そしてプロの道へ

「最高の終わり方をしたので、推薦の話が来るかなと思っていましたが、どこからもありませんでした。そこで、野球は諦めて自転車でも通える大経大に進み、教員免許を取得して先生になろうと決心しました」。ところが、本学準硬式野球部に所属されている1年先輩から「準硬式のテストがあるので受けてみたら」との連絡があったそうです。その結果、見事に合格されAO入試で入学されました。「グラウンドは他のクラブとの共用なので、週に2〜3回2時間半の練習でした。また、監督の指導は部員の自主性を重んじるやり方でした。短時間に集中しての自由な雰囲気の練習は私に合っていて、野球への情熱を取り戻しました」。

勉強にあてる時間も十分あったので、中高の保健体育教員免許を取得されました。卒業時には就職はまったく考えず、今のチームのトライアウトを受けられたそうです。選手として合格してから、同じリーグの「栃木ゴールデンブレーブス」に入団された硬式野球部の内林瑞貴さんと合同で練習されていたそうです。「今でも連絡を取り合っている」とのことです。入団後の5月23日に初先発されましたが、試合途中で肩を故障されてしまいました。しかし、8月16日の復帰第一戦で先発初勝利をあげられました。

インタビュ一前に準硬式野球部の中野弘之監督にお話をお聞きしました。「怪我の連絡には大変心配しましたが、見事復帰してくれてホッとしています。復帰戦でリリーフではなく先発だったので、福沢監督が﨑山に期待してくださっていると思い感謝しています」。「目指すはNPBリーグのチームへの入団です」と力強く宣言されました。
(聞き手=大樟会副会長・石橋隆夫、福井支部事務局長・中嶋閎一、広報部部長・田中伸治)

※2021年8月の取材後、﨑山さんは、関西独立リーグ・堺シュライクスに移籍されました。活躍の場を関西に移し、大阪、兵庫、和歌山で試合が行われますので、皆さんの応援をお願いいたします。

 

こちらは 同窓会誌「澱江57号」掲載の記事です

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