2013
 
あってはならないスポーツ体罰…理事長
クラブ、サークル活動が見直されている…学長
2012年度クラブ部長・顧問・監督者懇親会を開く

 「2012年度クラブ部長・顧問・監督者懇親会」が3月23日(土)、本学生学館で開かれた。出席クラブは体育会系23、芸術会系1の24クラブ、大学からは勝田泰久理事長、徳永光俊学長、宋仁守学生委員長、中元眞一学生部長、望月久義学生課長・スポーツ文化振興室長、前田和良さんはじめ学生部のみなさん。大樟会から佐藤武司会長、下垣恒彦大樟体育会会長、竹中亨事務局長らが出席した。

 「クラブ部長・顧問・監督者懇親会」は日常のクラブ活動上の問題や要望を大学に伝えることで改善を図るというもので年1回開かれている。

スポーツは社会へ情報力をもつ

 勝田泰久理事長は「創立80周年へのご支援、ご協力で多くの尽力をいただきました。キャンパス計画は今年の9月に最後の棟が完成します。この棟は90〜100周年に向けてふさわしい建物です。この間、学生会館、体育館、J館や昨年5月には図書館もできました。また男子寮と女子寮もそれぞれ完備しました。今年の入学志願者数も増え安堵はしておりますが、2018年をピークに18歳人口が減り、次の手を打つ必要があります。大学の財政も含み損が数十億ありましたが、アベノミクスのお陰で大幅に改善されました。

 これからの私立大学は財政基盤をしっかりとし高校や父母から“行かせたい大学bP”にならねばなりません。それには文武両道の精神が求められます。スポーツ推薦ワクは今年も75名を堅持し、摂津グランドの整備も着手しました。スポーツに強い大学は社会への情報力を持っています。さらに文化、芸術の各クラブからも優秀な高校生を入れて頂きたい。それらの助成を強化していきたいと考えています。本学ではスポーツを奨励しクラブの入部を奨めていますが、スポーツをやったため卒業や就職ができないというのは理由になりません。学生部では4年間で卒業し就職できるよう各クラブに指導もしております。

 最後にスポーツと体罰問題です。皆さんは直接学生を指導する立場から十分理解されていると思いますが、本学ではないことを期待しています。また金銭面で不正が発覚しましたが、クラブ運営での金品の問題もきっちりせねばなりません。その上で、和気あいあいの師弟関係を築いて欲しいと」と述べた。

選手も裏方も日本一を目指そう

 徳永光俊学長は「今年の入学志願者は16451人で近年にない大人数でした。卒業生も昨年比2%アップの82,6%、就職率は前年比5%ほど上がります。80周年の記念事業のシンボル棟が完成しますと大学のステイタスも一段と上がります。一方、各クラブの戦績も好成績を上げていただいた。大学としてはスポーツ以外でもサポートしていくため、各クラブ訪問を増やしたい。応援用のグッツとしてメガホン、帽子、タオルなども新作しました。課外活動表彰は1年間で4回実施、3月には祝勝会も開いた。こうした動きを支えるのが「スポーツ・文化振興室」です。課外活動のスタンスはスポーツだけではなく芸術、学術系のメジャー、マイナーを問わずさらにサークル活動も支援したい。同時に選手たちを支える“裏方“の人々も応援していきたいと考えています。

 クラブ活動の学生たちには、やるからには高い目標を持ち日本一を目指そうと言っています。アイススケートや女子弓道部は日本一になりましたが、競技成績だけではなく運営面も日本一になろうと呼びかけています。4年間で卒業、就職する。言い訳などしないスポーツ選手を育てて欲しい」と強調した。

 次いで出席者からの自己紹介があり初めに下垣大樟体育会々長が「クラブに対する大学のスタンスが変わってきている。頑張ればがんばるほど大学は協力してくれます。その土壌をいかに作っていくか、議論して欲しい」と要望した。クラブ側から●体育館の使用に関し、空き時間や空きスペースがないようコントールして欲しい(日本拳法部)●地方から来る選手を受け入れる施設があれば他大学との合宿などにも利用できる(ハンドボール部)…(理事長)キャンパス整備の拡大を含め今後検討したい●部員数固定の一工夫として、就職状況に強い職員をコーチに招き、父兄と一緒にクラブ員に就職セミナーなど開いている(アメリカンフットボール)●部員募集はいつまでできるか…(望月課長)4月末まで●部員募集でヨット艇の展示は可能か(ヨット部)…(望月課長)場所さえあればOKです

 最後に徳永学長は「今、クラブへの風向きは上向きで参加者も増えてきている。クラブの雰囲気も大変良くなってきた。私たちも4年間でクラブやサークル活動参加を積極的に進めていきたい」とまとめた。

 スポーツ・文化振興室の鶴谷邦弘さんがクラブ活動全体の状況を説明した後、宋学生委員長が「日々の指導に感謝します。あきらめず粘り強くこれからも指導をお願いします」と中締めのあいさつ、懇親会を終えた。

 親睦会は中元眞一学生部長のあいさつで、和やかに始まった。

広報部長  平田 義行

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あいさつをする勝田泰久理事長

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親睦会参加のみなさん